季節は秋──制服が夏服から冬の装いに変わる頃、璃紗はふと思い出します。
この制服で初めてミカ女登校したあの日……同級生であり、
恋人である美夜との出会いを。
今でこそ、璃紗のマンションで同棲する、ちょっとエッチでお熱いカップルの二人ですが、
それまでは顔を合わせれば口喧嘩の絶えない、険悪な関係だったのです。
璃紗にしてみれば、なにかと授業をサボる美夜に原因がある訳で……
そしてそのサボり癖は、恋人になった今でもほとんど直っていないのです。
今日もエッチのあと……そんなコトを思い出し、一人苦笑する璃紗。
すぐ傍には恋人の美夜が。
唐突な璃紗のクスクス笑いに、美夜は怪訝な顔で問いかけます。
「ちょっと思い出しちゃったの。美夜と出会ったばかりの頃の事」
あの桜舞い散る麗らかな春の日。忘れられない美夜との出会いの日の事を──